アーカイブうつ病で休職中の社員が復職した時の対応・注意点

うつ病で休職中の社員が復職した時の対応・注意点

Qうつ病で休職中の社員が、復職可の診断書を持ってきました。人事として、どのように対応すればよいでしょうか? また、職場で日常接する上で、周囲が何か気をつけることはありますか?
A会社によって就業規則や産業保健スタッフ体制が異なりますが、一般的には、主治医の医学的判断をもとに、産業医、人事、復帰先職場上司が本人と、実際に復職が可能かどうか(業務の質・量を含め職場環境・条件が折り合うか)、もし可能な場合、復職プログラムの内容(リハビリ出勤、勤務軽減、など)はどうするか、相談します。この初期の話し合いの段階で、本人の不安や希望を十分に聞き、会社として「できること」と「できないこと」について丁寧に分かりやすく伝えることが大切です。必要に応じて、主治医から産業医に「医療情報」を提供してもらうことも、スムーズな復職につながるでしょう。担当者それぞれの役割を明確にし、本人と適宜、連絡をとり、相談しながら進めていくことが非常に重要です。

職場内では、過敏に反応する必要はありません。腫れ物に触るような対応をすると、復帰した本人も居心地悪く感じることでしょう。復職直後は、休職したことに対する負い目や焦りから、これまで以上に与えられた仕事をこなそうと躍起になり、健康度をアピールしようと、まるでブレーキのない車のようにアクセルだけを踏み続けてしまいがちです。しかし、実際は、復職後も定期的に通院し、服薬を続けなければならないことが多く、完全復帰までには、辛抱強くウオーミングアップしていく必要があります。周囲は「病人」として特別扱いをするのではなく、現在そういう状態にある人を、そのまま受け入れる気持ちが何より大切です。」

(株)クオレ・シー・キューブ 志村 翠 (2009/09/25)

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