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セクハラ(セクシュアルハラスメント)防止研修の内容

Q職場のセクハラ防止研修(セクシュアルハラスメント防止研修)で「セクハラ発言に気をつけましょう」と伝えると、受講生の一部から「何を話したら良いかわからない」「これじゃあ誰とも口をきけなくなっちゃうなぁ」と、言われてしまいます。本当はコミュニケーションが大切だと思いますが、どうすれば理解してもらえるでしょうか
Aセクハラ防止研修では、通常「このような発言はセクハラに該当しますので、しないように注意しましょう」と、具体的な言葉の例を挙げて説明することも多いと思います。上記のような質問やつぶやきは、このようなときに聞こえてくるものでしょう。これは、「何でもかんでもダメっていわれても、どうすればいいのかわからない」という、受講生のささやかな反抗心かもしれません。最近のセクハラ相談の中には、『セクハラ発言を繰り返す部長が、「こんなこと言うと、セクハラって言われちゃうなぁ」といいつつ、一向にその言動をやめない』という事例も少なくありません。

セクハラに限らず、パワハラ(パワーハラスメント)防止研修でも、パワハラに該当する言動を例に挙げて「このような言動をしないように」という注意喚起を促して終えるタイプの研修が、比較的多いように思いますが、私たちはこれでは不十分だと考えています。何故なら、知識レベルで「これはハラスメントだ」と認識することと、「自分の普段の言動がハラスメントにあたるかどうか」を認識することとは、実は結びついていないことが多いのです。先ほどの部長のように、頭だけで理解している人は、結局その言動をやめることはないでしょう。

もちろん、研修の中でどのような言動がハラスメントに該当するかを知ることは大切ですが、それだけではなく、日常のコミュニケーションの中で、相手を不快にしていないか、傷つけていないかチェックできるように促すことが必要です。ハラスメントの言動については、多少なりとも受け手側の印象や感じ方によって異なります。だからこそ、相手をよく知り、相手の反応をしっかりとキャッチするよう、コミュニケーションを密にとらなければなりません。ですから「誰とも口をきかなくなる」と、むしろ相手の反応に鈍感になって、重大なハラスメント行為に発展してしまうのです。

人間ですから、さまざまなコミュニケーションの中で、誰かを傷つけたり、不快にさせたりしてしまうことは、むしろ誰にでもおこり得えます。私たちが実施する研修では、そのことを前提に、如何に早く相手の【不快】のサインを読み取って自ら修正できるか、そのサインの見つけ方について、ヒントを提供しています。その結果、「もしかしたら今までセクハラしていたかもしれない」という自分自身への気づきを得られれば、初めて日常のコミュニケーションの大切さを実感できるでしょう。

ハラスメント防止研修では「ダメ、ダメ」を列挙するだけでなく、「一人一人がどうすればよいか」の情報提供も含めて行うことをお勧めします。そうすれば受講生も「誰とも口をきけない」というところで留まらず、自らコミュニケーションの一歩を踏み出すことが出来るでしょう。そしてそれこそが、男女雇用機会均等法が基本理念で謳っている【労働者が性別で差別されることなく、充実した職業生活を営むことができる】職場づくりに、つながっていくと、私たちは信じています。

(2010年)

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