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ご担当者のお悩みと解決策ハラスメント研修を効果的に実施したいが、どうしたらよいか
ハラスメント研修を効果的に実施したいが、どうしたらよいか
効果的なハラスメント研修のポイントは、自社の課題が明確になっていることです。
ハラスメント対策のご担当者から研修に関するお問い合わせをいただく際、「これまでハラスメント研修は行ったことがないため、基本的なことを学ばせたい」「基本的なこと、ハラスメントをやってはいけないということは十分に分かった。ではどうすればよいのか?という現場の声にこたえるために、実際にすべきことを教えてほしい」「多様な職場環境がある中でハラスメント研修を全社員(5000名ほど)向けにどのように取り組むか試行錯誤している」「研修はこれまでもやってきているが、ハラスメントがなくならない」といったお声を多くいただきます。
こうしたお問い合わせから、それぞれの職場環境によって課題もまたさまざまであることが見受けられます。このように、まず自社の職場状況やハラスメント対策の取り組み状況を把握したうえで、研修を企画していくことが効果的な研修実施への第一歩になります。
効果的な研修とは従業員の働きやすさにつながる研修
「効果的な研修を実施したい。」ハラスメント対策担当者の多くはそのように考えておられます。では、効果的な研修とはいったいどのようなものなのでしょうか?それはやはり上述した課題を解決するために対象や目的を明確にし、 (やらないといけないから、あるいはやれと上が言うからやるというような)企業本位の姿勢ではなく、就業時間を研修時間に充てて参加する従業員の働きやすさにつながる、実際の職場で役に立つ内容でしょう。講義内容を自分事として理解でき、また日々の業務にそのまま生かせる実践的な内容を伝えることが効果的な研修であると言えるでしょう。
期待通りの効果をあげるために欠かせないPDCA
効果的な研修を実施するために、ハラスメント対策担当者は、自社の職場環境や従業員の就労状況(置かれている状況)をある程度把握しておきたいところです。研修を実施することでいかに皆が働きやすくなるか、いかに働く環境がよくなるかが、満足度の高い研修につながるからです。そのためにはやはり改善すべき点を一つひとつ洗い出し、改善施策を繰り返し、継続的に検証を重ねていく視点が重要です。
【解決策案】
効果的なハラスメント研修は、自社の課題を明確にし、目的とゴールを設定してから実施しましょう。
ハラスメント研修は、やらなければいけないから、「とにかくやれ」という上からの指示によって実施されることがしばしばあります。トップなどの経営層の号令は大切ですが、現場のご担当者は、それをそのまま実施するのではなく、まずご自身のなかに落とし込み、そして従業員全体に思いを及ばせることが大切です。やれと言われているからやっているといった後ろ向きな姿勢は負の連鎖を生み、研修を受講する従業員にもやらされ感が蔓延し、決して効果的な研修は実現できないことでしょう。
私たちがこれまで行ってまいりました3000社に上るコンサルテーションから、言えますことは、多くのご担当者は、自らの取り組みでよりよい職場をつくるという気概を持っておられるということです。効果的な研修実施のためのヒントがここに隠されている気がしてなりません。
なぜハラスメント研修をやらなければいけないのか。それは、職場で働く一人ひとりが働きやすく、能力発揮しやすい職場を実現したいからにほかなりません。ぜひ研修実施の際には、自社の課題を明確にして、目的とゴールに向かって、取り組んでいきましょう。
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