ハラスメントフリー®な職場づくり
職場でできるひと工夫

職場で、次のようなお悩みはありませんか?
- 「ハラスメントをやってはいけない!」「ハラスメント、絶対ダメ!」と緊張するあまり、どのようにコミュニケーションをとったらいいかわからない。
- 「やってはいけない」ことに注意するあまり、職場がぎすぎすして息苦しい。
- もう少し、職場でのコミュニケーションをよくしたいのだが、どうしたらコミュニケーションがとれるのだろうか?具体的な方法が知りたい。
そういった声にお応えするために、様々な企業が実際に取り組んでいる「職場でできるひと工夫」をご紹介します。これまで弊社のアンケートにお答えくださった中から掲載しています。
※2025年12月までにお寄せいただいた「ひと工夫」を更新しました。
(次回更新は2026年7月予定)
職場におけるコミュニケーションのヒントとしてぜひ参考にしてください。
教育
1.全社的な方針・定期施策
- 年1回以上のコンプライアンス/ハラスメント強化月間の設定
- 全社員対象の定期的なコンプライアンス・ハラスメント研修の実施
- 毎年テーマを変えるなど継続的な啓発・マンネリ化防止の工夫
- 親会社・グループ方針に沿った予防教育・研修の展開
2.階層別・対象別研修の実施
- 入社前・入社時・採用時ガイダンスにおけるハラスメント・行動規範の周知
- 新人研修におけるハラスメント防止教育の実施
- 管理職・管理監督者・上席者向けのパワハラ防止・職場づくり研修の実施
- 昇格時・新任管理職研修へのハラスメント教育の組み込み
- 階層別研修を通じた心理的安全性の高い職場づくりの学習機会の提供
3.研修方法・学習機会の多様化
- eラーニング(自社作成含む)を活用した全役職員の定期学習環境の整備
- 研修用動画を常時視聴可能とする仕組みの整備
- オンライン研修・集合研修・対面研修の組み合わせによる実施
- 定期的なWebセミナー・社内勉強会の開催
- 各職層を対象にしたクオレ・シー・キューブのハラスメント研修
4.内容面の充実(ハラスメント+α)
- 適切なコミュニケーションをテーマとした研修の実施
- アサーティブコミュニケーション、アンガーマネジメント等の研修の実施
- 世代間ギャップや職場内の価値観の違いを扱う研修の実施
- エンゲージメント向上・職場風土改善につながる研修の実施
- クオレ・シー・キューブの『ハラスメントしない・させない・ゆるさない』・研修教材・プログラムの活用
5.周知・理解促進の仕組み
- ケーススタディ・事例を用いた実践的な学びの提供
- 社内で定期的にコンプライアンスに触れる機会の提供
6.体制・フォロー
- 内部通報窓口・相談対応と研修内容の連動
- 人権委員会等における継続的な学習・勉強会の実施
啓発活動
1.トップ・経営層のコミットメント
- ハラスメントを許さない経営層の明確な姿勢表明
- 経営層自らの言葉によるコンプライアンス・ハラスメント方針の発信
- ハラスメント発生時におけるトップメッセージの全社発信
- 意思表明と懲罰・制裁規定の明確化および見える化
2.管理職・上長による姿勢表明
- 管理職・上長によるハラスメント防止宣言の実施と周知
- 風通しのよい職場づくりを意識した上長のコミュニケーション
3.方針・価値観との一体的訴求
- Mission・Vision・Valueと連動したハラスメント防止・コンプライアンス重視の訴求
- 健康経営・エンゲージメント施策と連動した啓発
- 時代変化と自己変革の必要性に関するメッセージ発信
4.社内広報・見える化
- ポスター・カード・冊子等による視覚的啓発
- ジェンダー平等・多様性に関するビジュアル掲示
- 社内報・イントラネットによる継続的情報発信
- 現場特性に応じた掲示・周知方法の工夫
5.事例・コンテンツ活用
- 身近な事例を用いた事例集・ガイドブック・通信の配布・配信
- マンガ・動画等による分かりやすい啓発
- クオレ・シー・キューブにて作成された「職場のハラスメント事例」を月に1回、合計12回、社内向けに配信
- 『ハラスメントフリー川柳』を紹介
- クオレ・シー・キューブのハラスメントフリーページを紹介
6.定期的・継続的情報発信
- 月次・定期によるハラスメント/コンプライアンス情報発信
- 推進月間・壁新聞等による継続的情宣活動
- 定期的にコンプライアンスに触れる機会の提供
7.意識変容・行動促進
- 無意識のバイアスへの気づきを促すメッセージ発信
- ハラスメントが制裁・懲罰対象であることの明確な周知
- ハラスメント防止規定・社内ルール・行動規範の継続的発信
8.相談・情報提供体制の周知
- 社内外相談窓口の分かりやすい周知
- 相談先情報を常時確認可能とする仕組みの整備
相談窓口
1.相談・通報窓口の設置
- 社内・社外のハラスメント相談窓口および内部通報制度の設置
- 匿名通報が可能なホットライン・内部通報窓口の設置
- 本社・部門別・事業場別など複数窓口の設置
- グループ会社共通の内部通報システムの活用
2.対象範囲の明確化
- 正社員・契約社員・アルバイト・パート等、全雇用区分を対象とした相談体制
- グループ各社を含めた相談・通報体制の整備
3.周知・認知度向上
- 社内外相談窓口・内部通報制度の定期的な周知
- 相談窓口の見える化(1on1、掲示、イントラ等)
- 社内配信・情宣による相談先情報の継続的発信
- ハラスメント知識情報とあわせた相談窓口案内の発信
4.相談しやすい環境整備
- 相談対応職員・相談員の配置・増員
- 相談対応人員の教育研修(クオレ・シー・キューブのハラスメント相談員対象の講座)で対応の質を確保
- 専用メールアドレス等による相談受付手段の整備
- 相談ルートの複線化による相談しやすさの確保
- 各事業場への出向相談・相談会の実施
5.相談対応・運用体制
- 相談時の傾聴および適切な窓口への橋渡し体制
- 相談から対応までの流れを示したフローチャートの明示
- 専用相談窓口設置およびコンプライアンス委員会による審議・対応
- コンプライアンス相談室による継続的な相談対応体制
実態把握
1.ストレス・健康状態の把握
- ストレスチェックの実施および結果分析・フィードバック
- 簡易版ストレスチェック・パルスサーベイ等による継続的モニタリング
- 要注意者・希望者への産業医面談等のフォロー体制
2.職場環境・働きやすさの把握
- 職場環境調査・働きやすさ調査・職場アンケートの実施
- 匿名アンケートやヒアリングによる現場の声の把握
- コミュニケーション討議等を通じた定性的把握
3.ハラスメント・コンプライアンス意識調査
- ハラスメントに関する実態調査・設問の実施
- 全社コンプライアンス意識・行動調査の実施
- 調査結果の部門・経営層へのフィードバック
4.エンゲージメント・組織風土の把握
- エンゲージメントサーベイ・組織風土調査の定期実施
- 外部調査会社等による客観的な組織診断の実施
- グループ会社間での結果共有および課題領域の把握
5.結果活用・改善実行
- 調査結果を踏まえた改善策の立案・実行
- 部署ごとのエンゲージメント向上目標の設定と実行
- 経営層への報告・共有
6.研修後フォロー・継続把握
- 研修受講後アンケートによる理解度・懸念点の確認
- 継続的研修とアンケートを通じた現状把握と対応
7.日常的な声の収集
- 意見箱等による自由意見の収集
- 問題提起を職場課題として捉える姿勢と丁寧な対応
8.労働実態のモニタリング
- 勤怠管理システムによる長時間労働の把握・管理
組織の取り組み(制度•体制)
1.相談窓口・対応体制の整備
- ハラスメント相談窓口・相談窓口の設置(人事部門とは別系統を含む)
- 相談窓口・内部通報窓口の定期的な周知
- 相談対応フローの見直し・充実
- ハラスメント対策を担当する専門職員の配置
2.相談受付・初動対応の徹底
- 問題発生時の上司・相談窓口への第一報ルールの周知・徹底
- ハラスメントに限らない職場課題としての組織的対応
- 投書箱等による意見・相談の受付
3.規程・ルールによる対応
- 就業規則へのハラスメント規定の明記
- 規程・ルールの定期的な見直しおよび経営層からの説明
- 風紀・ハラスメントに関する誓約書の提出
4.事案共有・再発防止
- 発生事案および解決までの取組みの組織内共有
- 管理責任者向けの事例共有および再発防止策の周知
- ハラスメント防止月間等による定期的な注意喚起
5.職場内での抑止・声かけ
- 上層部・管理層によるハラスメントを見逃さない姿勢の明示
- 不適切発言に対する相互注意・声かけ文化の醸成
- 日常的な意識付けを促す体制整備
6.身近な相談・支援の仕組み
- 新人職員に対する指導役・相談役の配置
- メンター制度・サポーター制度の導入
- 気軽に相談できる関係づくりの仕組み
7.権限集中・固定化の防止
- リーダー層・ベテラン層への影響力集中を防ぐ人事異動
- 会議司会・書記・当番等の持ち回り制運用
8.つながり・相互支援の促進
- 兼業・越境学習の推進
- 複数業務習得による相互サポート体制
- 部活動の継続および活動支援
組織の取り組み(面談•ミーティング)
1.個別面談・1on1の実施
- 入社後節目(1か月・1年等)での管理部・人事面談の実施
- 上長との定期的な個別面談・1on1ミーティングの実施
- 若手社員を対象とした定期面談の実施
- 経営層・役員による全職員または定期的な面談の実施
2.メンタルヘルス・専門家面談
- 産業医との定期面談および随時面談体制
- メンタルヘルス面談・カウンセラー面談の実施
- 外部・インバウンド型相談・面談機会の確保
3.定例ミーティングによる情報共有
- 週次・月次等の定例ミーティングの実施
- 部門・課単位での定期ミーティングの実施
- 業務進捗・仕事内容の共有を目的とした朝礼・短時間会議の実施
- 短時間・高頻度ミーティングによる情報共有の実施
4.報告・連絡・相談の促進
- 報連相の推進に関する方針・活動の実施
- 日常的な業務報告・情報共有の場の設定
- 個人が業務や悩みを抱え込まないための共有機会の確保
5.対話・意見交換の場づくり
- 従業員座談会・職場ディスカッションの実施
- 雑談や意見交換を目的とした月例会の実施
- 部門長・管理職との気軽な意見交換の場の設定
- 意見を否定しない対話を前提とした会議体の運営
6.ハラスメント・コンプライアンス対話
- ハラスメントをテーマとした定例会議の実施
- 職場ごとのコンプライアンスミーティングの定期開催
- リスク・ハラスメントに関する話し合いの定例化
- コンプライアンス推進会議等による啓発・周知活動
7.課題共有・改善につなげる会議
- 困り事・改善点を吸い上げるミーティングの実施
- 部門長主導による課題整理・アクションプラン検討の実施
- 実効性の高い社員対話の場づくり
- 職場環境相談会等による現場の声の把握
職場環境
1.ハラスメント防止の可視化・周知
- ハラスメント防止に関するポスター・掲示物の継続的な展開
- 相談窓口・ヘルプラインに関するポスター掲示
- ジェンダー配慮・多様性尊重に関する掲示物の展開
- 社内イントラネット・WEBを活用したハラスメント防止情報の発信
- デジタルサイネージを活用した短時間動画・メッセージの配信
2.経営層・管理職からのメッセージ発信
- 経営層・担当役員による定期的なメッセージ発信
- 社長便り等によるトップメッセージの継続発信
- 経営層・管理職による現場巡視
3.相談しやすい職場風土づくり
- 定期的な情報交換・意見共有の場の設定
- 業務状況や疑問点を共有できるコミュニケーション機会の確保
- フリースペース等による部門を超えた交流促進
- ハラスメント防止にとどまらないウエルビーイング志向の職場風土改善
4.コンプライアンス・行動計画の推進
- コンプライアンス強化月間・週間の設定
- コンプライアンス・ESG行動計画の策定
- 行動計画の部署単位での実行・浸透
5.情報共有・透明性の確保
- チャットツールによる情報共有体制の整備
- 全社員が確認可能な連絡・報告の共有
6.職場環境・マナーの意識づけ
- 共用スペースを清潔に保つための行動ルールの周知
- デスク・デジタル環境の整理整頓の推奨
7.管理職・役職者の行動規範
- 管理職・役職者に求める落ち着いた行動の明示
- 音や動作への配慮を含む職場マナーの徹底
コミュニケーション(興味や関心を抱く)
1.日常的な情報収集・共有
- 日常の雑談等を通じた職場状況の把握
- 把握した情報の担当役員・関係部署内での共有
- 研修・事例等に関する定期的な情報共有
2.部門横断・相互理解の促進
- 部署・部門の取組を共有する定期的な勉強会の実施
- 他部署との事業・業務内容の共有機会の設定
- 部門横断型の自主的な勉強会・交流会の開催
3.双方向コミュニケーションの推進
- 双方向の対話を意識したコミュニケーションの実践
- 業務連絡に雑談を交えた関係構築
- 一人ひとりと話すことを意識した関わり
- 若手・後輩からの情報や意見への確実な反応・対応
4.多様な手段を用いたコミュニケーション
- 対面・電話・チャット等を活用した柔軟なコミュニケーション
- 出社・在宅を問わない情報共有の工夫
- グループチャット活用による透明性確保
5.職場環境・仕組みによる促進
- コミュニケーションがとりやすい職場環境の整備
- フリーアドレス等による交流機会の創出
- 業務進捗等を複数人で確認・記録する仕組み
6.対話・ディスカッションの場づくり
- 職場内での定期的な対話・ディスカッション
- 経営方針・目標を共有する話し合いの機会設定
- 幹部・管理職と若手社員の対話機会の確保
7.相互理解・関係性づくりの取組
- 社員同士の交流機会の意図的な創出
- 趣味・得意分野等を共有する社内発表・ミニセミナーの実施
- テレワーク環境下での相互理解促進活動
コミュニケーション(挨拶•気持ちを和らげる取り組み)
1.交流機会・雑談機会の創出
- 対面・オンラインを組み合わせた交流機会の定期的な提供
- ランチ会・シャッフルランチ等による部署横断交流
- フリートーク・雑談を目的とした定例ミーティングの実施
- 業務外テーマを扱う会議・雑談の「場」の設置
- テレワーク環境下での社員交流機会を会社主導で提供
- 息抜き・雑談を目的とした「オンラインカフェ」
2.会議・朝礼でのフラットな発言促進
- 朝礼・会議での上下関係にとらわれない発言機会の確保
- 現場スタッフから順に発言する運営ルール
- 会議冒頭での自己紹介・一言共有等のアイスブレイク実施
- 和やかな雰囲気づくりを意識した会議運営
3.オンラインコミュニケーションの工夫
- オンライン会議での雑談・交流要素の取り入れ
- 背景画像紹介等を活用した心理的距離の縮小
- オンラインランチ・休憩時間の交流機会の設定
- 社内イントラ等を活用した拠点・社員紹介
4.呼称・言葉遣いのルール整備
- あだ名・呼び捨て禁止の明確化
- 役職に関わらない「さん付け」呼称
- 会話・メールでの丁寧な言葉遣いの周知・定着
- 経営層・役職者を含めたフラットな呼称文化
5.話しかけやすい雰囲気づくり
- 日常的な声掛けを意識したコミュニケーション
- 雑談を交えた関係構築
- 明るく安心感のある職場雰囲気の醸成
- ネガティブな報告もしやすい空気づくり
- 上長・経営層とのフラットな対話環境
6.多様な場・手段での対話機会
- 1on1・グループ・部門単位等、多様な対話機会の設定
- 出社・在宅を問わない柔軟なコミュニケーション
- 多様な勤務時間・働き方を踏まえた交流配慮
7.個別配慮・気づきの実践
- 社員の変化や不調への気づきと個別声掛け
- 健康状態や心理的負担への配慮
- 業務連絡におけるちょっとした心遣いの実践
- 適度な距離感を保った尊重ある関係性
8.相互尊重・心理的安全性
- 個人を尊重する社風の醸成
- 誰もが意見を言いやすい環境整備
- チームワーク向上を意識した日常行動
コミュニケーション(ほめる•たたえる•感謝の気持ち)
1.挨拶・声掛けの徹底
- 日常的な挨拶・声掛けの励行
- 一人ひとりへの意識的な挨拶・声掛けの実践
- 名前を添えた挨拶・呼び掛け
- オンライン会議で一人ひとりに声掛け・挨拶
- 周囲に聞こえる明確な挨拶と返答の習慣化
2.丁寧な言葉遣い・仲間意識の醸成
- 丁寧な言葉遣いを意識したコミュニケーション
- 仲間意識を高める声掛けの推進
3.感謝・承認を重視する職場風土
- 否定より感謝・承認を優先する姿勢
- 良い行動を称える文化の醸成
- 感謝・ポジティブな言葉を発する習慣
4.感謝・称賛を「見える化」する仕組み
- Good Jobカード等による称賛の仕組み導入
- サンキューカードの贈り合い
- 「ありがとう箱」等による感謝エピソードの共有












