ハラスメントフリー®な職場づくり
職場でできるひと工夫
職場で、次のようなお悩みはありませんか?
- 「ハラスメントをやってはいけない!」「ハラスメント、絶対ダメ!」と緊張するあまり、どのようにコミュニケーションをとったらいいかわからない。
- 「やってはいけない」ことに注意するあまり、職場がぎすぎすして息苦しい。
- もう少し、職場でのコミュニケーションをよくしたいのだが、どうしたらコミュニケーションがとれるのだろうか?具体的な方法が知りたい。
そういった声にお応えするために、様々な企業が実際に取り組んでいる「職場でできるひと工夫」をご紹介します。これまで弊社のアンケートにお答えくださった中から掲載しています。
※2024年12月までにお寄せいただいた「ひと工夫」を更新しました。
(次回更新は2025年7月予定)
職場におけるコミュニケーションのヒントとしてぜひ参考にしてください。
教育
◆研修の種類
ハラスメント研修
- 年に一度コンプライアンス周知月間として「ハラスメント研修」や「社員意識調査」を実施
- 全社員向けハラスメント研修
- 定期的なハラスメント防止研修(eラーニング)と管理職層の外部研修
- ハラスメント防止教育、行動規範教育、内部通報窓口対応
- 年に1度ハラスメント関連の勉強会(社員全員)
- ハラスメント理解のための自社研修
階層別研修
- マネジャー層・管理監督者層を対象とした職場づくり研修
- 上席者を対象にしたパワハラ防止教育(動画視聴)
- 各職層を対象にしたクオレ・シー・キューブのハラスメント研修
- ハラスメント防止研修は入社前研修、新人研修、管理責任者研修など階層ごとに定期的に実施
コンプライアンス研修
- 毎年テーマを変えて全職員がコンプライアンス研修を受講している
- 階層別研修等を通じて、心理的安全性の高い職場づくり、コンプライアンスマインドの醸成を行っている
- 定期的にコンプライアンスに触れてもらう機会の創出と提供
- コンプライアンス研修や新卒社員への研修等
- コンプライアンス及びハラスメント研修
◆研修形式
集合研修
- 入社時・昇格時・随時行うハラスメント関連の社内研修(外部委託含む)
- 採用時ガイダンスや各種研修で周知
- 管理職、社員向けのオンラインハラスメント防止研修・集団研修
- 人権委員会内での勉強会
e-ラーニング
- 社内研修(e-ラーニング)
- ハラスメント等についての研修用動画等を常時視聴できるようにしている
- e-ラーニングによる定期的な従業員の自己学習の実施
- 社内で作成したe-ラーニング(全役職員対象)
- (ハラスメントがダメなことは皆、理解しているので)適切なコミュニケーションについて動画で履修
◆対象者別
- 一般職と管理職で別々のハラスメント研修
- ライン長への研修
- 加害者となり得る層、被害者となり得る層への研修
◆特定の内容にフォーカスした研修
- クオレ・シー・キューブの『ハラスメントしない・させない・ゆるさない』を活用
- コミュニケーション力を高め、世代間ギャップの改善を話し合う研修
◆企業内の取り組み
- グループに属する企業なので、親会社同様に予防教育等を展開
啓発活動
◆トップや経営層の意思表明
- トップや本社が定期的に指針を伝え、早期に問題把握し、公正公平な問題解決を図る姿勢を示す
- ハラスメントが発生した際、トップから「ハラスメントのない職場づくり」への思いを全従業員に発信
- ハラスメントは許さないという経営層からのメッセージ発信
- 本社から「ハラスメント禁止」を定期的に発信
- ハラスメント・ゼロを社から全社員に提唱
- 会社トップからのメッセージ発信をしている
- トップの意思表明と懲罰規定の明確化とその「見える化」
- トップメッセージを入れた小冊子を全員へ配布
- 管理職によるハラスメント防止宣言とその周知
◆掲示物、配布物、イベントなど
- ハラスメント防止のためのポスターやカード等を展開
- ジェンダーフリー等のポスター掲示
- 社内報でハラスメントに関する情報配信
- 身近な事例をもとにした「啓発通信」を配信
- ハラスメント防止の通知(マンガ)を定期的に配信
- 社内外相談窓口の連絡先を記載したカードの配布
- 製造現場の休憩室で「紙芝居」にて教宣
◆コンテンツ
- 『ハラスメントフリー川柳』を紹介
- イントラネットに事例掲載
- 他社事例の紹介等、関連情報の共有
- クオレ・シー・キューブのハラスメントフリーページを紹介
- e-ラーニングや研修等で啓発活動を行っている
- クオレ・シー・キューブにて作成された「職場のハラスメント事例」を月に1回、合計12回、社内向けに配信している
- 毎月動画でコンプライアンス意識を啓発
◆社内文化の醸成
- エンゲージメントの向上活動
- コミュニケーション活性化を図る定期的な情報発信
- 健康経営方針を掲げてハラスメント防止のための活動をしている
- 定期的にコンプライアンスに触れる機会の創出と提供
- 以前とは(時代が)違うことを社員に訴えて、自ら変わることを求めている
- 自身にあるバイアスに意識的に気を付ける
- 業務実態に合わせた事例を展開している
◆ルール
- ハラスメントは制裁(懲罰対象)になることの周知徹底
- コンプライアンスの意識付けとして定期的に「社内ルール」を発信している
相談窓口
◆相談窓口の設置
- ハラスメント相談窓口を設置、周知
- 外部相談窓口・内部通報制度の整備
- 社としての相談員設置だけではなく、部門毎に相談窓口を設置
- グループ各社へのヒアリング強化、社外・社内相談窓口の設置
◆制度・窓口の認知度向上
- 内部通報制度の認知度アップ
- 通報窓口の設置と認知度向上
- 社内外相談窓口の周知
- 定期的にハラスメントについての知識情報を発信、相談窓口があることを周知
- 総務部からの定期的な「相談窓口の案内」配信
◆相談環境の改善
- 相談対応の窓口となる職員を増員し、相談しやすい環境を整備
- 相談窓口で傾聴し、適切な窓口への橋渡しをしている
- ハラスメント窓口から会社への相談受付の流れをフローチャートで表示
実態把握
◆ストレスチェック関連
- 年1回のストレスチェック(要注意の場合、希望する場合は産業医面談)
- ストレスチェック(結果分析・フィードバック)
- 月1回簡易版ストレスチェックを行い、フリーコメントの記載を確認、時にはヒアリングし、早めに対処
◆職場アンケートやヒアリング
- 職場環境調査面談・職場アンケートの実施
- アンケートやヒアリングの実施
- 働きやすさ調査
- 「働きやすい職場作りアンケート」により現状と課題を把握
- 働きやすい職場作りアンケート(ハラスメントに限定せず現状と課題の把握)
- 「コミュニケーション職場討議」を毎年1回実施してアンケート調査を行っている
◆社員意識・組織診断
- 年に2回、外部調査会社による組織診断
- パルスサーベイ
- 社員意識調査
- 「組織風土調査」の結果を各部門長へフィードバック
◆コンプライアンス関連
- 全社コンプライアンスアンケートの実施
- コンプライアンス意識調査/実態調査の実施、定期教育、社内/社外相談窓口の設置
◆研修関連
- 研修受講後にアンケートを取得し、気になる点を確認している
- 継続的な研修の実施、研修後のアンケート取得により現状把握、対応している
◆問題対応
- 問題社員からの訴えであっても、職場で何らかの問題があると捉え、丁寧に対応している
◆その他
- 意見箱
組織の取り組み(制度•体制)
◆相談窓口・対応フローに関する取り組み
- 相談窓口の設置
- ハラスメント相談窓口の設置
- 人事課とは別に、相談窓口を設けている
- 相談窓口の充実を目指して対応フローを見直している
- 定期的に社内外相談窓口・内部通報窓口を紹介
- 職員から相談があった場合は、ハラスメントに限らず組織として対応している
◆ハラスメント防止・対応に関する取り組み
- 各現場で我慢や個別対応を強いるのではなく、事案の共有(発生内容、解決までの取組み)を行い、組織として対処する仕組みを作っている
- ハラスメントが発生した場合、管理責任者を対象に事例と再発防止策を共有している
- ハラスメント防止月間を年に3回設定し、注意喚起
- 風紀やハラスメントに関する誓約書を提出
- ハラスメント対策専門の職員を配置
◆意識付け・教育・サポート体制に関する取り組み
- 職場で問題が発生したら、まずは上司や相談窓口等に第一報するよう周知・徹底している
- 常日頃からの意識付けの必要性を周知徹底するための体制づくり
- 新人職員には若手の職員が指導役として付き、様々な相談を気軽にできるようにしている
- 「サポーター制度」を導入
- 投書箱の設置
◆職場環境の改善に関する取り組み
- リーダー層(ベテラン層)の職員の部署内での影響力が強まりすぎないよう、人事異動を行っている
- 会議の司会・書記・職場の当番(朝礼・ゴミ出し・昼休憩シフトなど)は持ち回り制でおこなう
◆職員の成長支援・レクリエーションに関する取り組み
- 兼業を推奨して、越境学習を実施
- 主担当業務以外仕事も身につけ、適宜「助っ人要員」として出動、サポートする体制を整えている
- 部活動の継続
- 会社が認めた部活には援助資金を給付
- 職場レクリエーションへの補助制度
組織の取り組み(面談•ミーティング)
◆定期的な面談・個々人へのヒアリング
- 採用から一ヶ月、一年等の区切りで管理部による面談を実施
- 総務課長による若手社員面談(若手=入社5年以下社員)
- いつでも産業医と面談ができる(希望がなくても1年に1度は産業医と面談)
- 1on1ミーティングの導入
◆全社員面談
- 従業員座談会
◆ショートミーティング
- 職場コンプラミーティング(毎月)
- 部内で朝礼後、課内で本日の仕事内容などを共有するミーティングを実施
- 短時間のデイリーの会議で価値観や考え方を周囲に知らせる時間を設けている
- 月に一度の部門ミーティング
- 報連相の推進
- ホウレンソウは「おひたし」で活動
◆テーマに沿った会議
- ハラスメントをテーマにした定例会議
- 毎月1回「メッセージ会議」を実施(事業所内の困り事・改善ポイントを吸い上げるミーティング)
- 部門ごとに部門長がファシリテーターとなり、課題解消に向けたアクションプランを討議
◆ディスカッション・意見交換
- 職場ディスカッション
- 人の意見を否定しない会議体がある
- 月に1回、月例会(雑談、社内環境改善のための意見交換)
- 意見や悩み事などについて、部門長との気軽な話し合いを月1回開催
- 実効性の高い社員対話の場づくり
職場環境
◆ポスター掲示
- 自社オリジナル「ハラスメントフリー瓦版」を社内イントラネット・ポスター掲示
- デジタルサイネージ「ハラスメント防止の心得」(所要2分程度)を投影
- ハラスメント関連のポスター掲示や担当役員からのメッセージWEB投稿
- ハラスメント防止のためのポスター等、掲示物を展開
- 相談窓口のポスターを掲示
- ハラスメント防止のためのポスターやカード等を展開
- ジェンダーフリー等のポスター掲示
- 毎月、全社に向けてハラスメント防止関連の掲示物を展開
◆環境整備
- 経営層から風通しの良い環境を整備
-社長便りの週一発信
-積極的な現場巡視 - 相談しやすい職場づくりに努め、定期的な情報交換の場を設定
-業務遂行状況の確認や疑問点を解消する場としている - フリースペース化により、さまざまな社員が同空間で働くことになり、コミュニケーション促進につながっている
コンプライアンス・ESG推進
- コンプラ強化月間(年1回)
- ESG強化・安心安全誠実な職場つくり行動計画の策定・各部署での実行
社内情報共有
- チャットでの情報共有
- 全体チャットで連絡報告内容を全社員が共有している
清潔な環境・整理整頓
- 給湯室・お手洗いなど公共の場を使用後、使用前よりきれいにする心がけ
- オフィスのデスク、パソコンのデスクトップを「クリーン」にする
職場でのマナー
- 役職者・管理者は、執務室で走らない
- 役職者・管理者は、引き出しの開閉で音を立てない
コミュニケーション(興味や関心を抱く)
◆情報共有
- 若手の総務部員が社員との雑談から情報収集をして、各部署の状況を担当役員や総務部内で共有している
- 3か月に1度、部署の取り組みを発表する勉強会を実施(部門横断的な相互理解につながっている)
- 後輩から提供された新情報には必ず反応・対応する
◆積極的な対話・交流
- 社員同士でコミュニケーションをとる機会を設ける
- なるべくコミュニケーションをとるように心がけている
- 業務上の話し合いに雑談も交えてコミュニケーションをとっている
- 双方向のコミュニケーションを心がけている
- コミュニケーション不全にならないための伴走型コミュニケーションをする
- コミュニケーションを積極的にとり、人となりを知る
- 一人一人と話すことを心掛ける
- 出社・在宅共に、対面・電話・チャットなどでコミュニケーションを積極的にとる
◆関係性の構築
- 社内経営方針等を定期的に話し合い浸透する機会を設け、同じ目標を持つ仲間として実感するようにしている
- 上司・部下・同僚にコミュニケーションを活発におこなっている
- 幹部による若手とのミーティング
- 職場での対話・ディスカッション
◆イベント・活動
- 「カエル勉強会」という部門横断の公私にわたる自主勉強会
- 月1~2回社員の趣味・得意分野を発表するミニセミナーを社内向けに開催(自発的な場合も他社員からのリクエストに応える形もあり)
- テレワークが多い中、職場のメンバーを知る活動を実施
コミュニケーション(挨拶•気持ちを和らげる取り組み)
◆雑談・ランチ・カフェ
- 全社的にテレワーク中心のため、定期的な対面ランチ会等を開催
- フリートーク(毎朝)
- ランチミーティング(月1回)
- 社内イントラを活用した営業拠点紹介などによる社内交流
- 月1回「仕事の話をしない会議」を実施(当番や社内環境についての要望を皆で話す)
- 朝礼ミーティングや業務改善活動を通して、上下関係なく積極的にコミュニケーションをとる
- 会議では現場スタッフから順番に発言(誰もが等しく重要という姿勢で臨んでいる)
- 朝礼や会議の冒頭に持ち回りで「実はワタシ、~なんです」と意外な一面を紹介
- 社内のオンライン会議で背景画像を自由に設定し、その画像の由来を紹介するなど、仕事一辺倒ではない、
和やかな打ち合わせをしている - お昼休みにオンラインで、それぞれのランチを披露おいしいお店などの情報を交換
- 息抜き・雑談を目的としたオンライン「カフェ」を設けている
◆名前を「○○さん付け」で呼ぶ
- 呼び捨てニックネームの禁止「さん」付け
- 「さん」づけ運動:後輩も上司も役職者に対しても「さん」で呼ぶ
- 「さん」付け運動(会話・メールで役職名から「〇〇さん」に変更)
- 社長・役員・役職者を「さん付け」で呼ぶ(肩書で呼ばない)
- 名前は「○○さん」と呼ぶ
- あだ名をやめて、〇〇さん付けで呼び合っている
◆環境・雰囲気づくり
- 細やかなコミュニケーションで、話しかけられやすい雰囲気づくりに努めている
- 話しかけやすいように配慮したり、雑談を持ち掛けたり、雰囲気づくりに努めている
- 誰でも対話しやすいように、積極的なコミュニケーションを意識している
- 個人を尊重する社風
- 何気ないことや相手のちょっとした変化に対して声を掛ける(話しやすい・相談しやすい環境づくり)
- 日頃からのコミュニケーションを行い、言いやすい(声を上げやすい)環境を整えている
- 声掛けを意識しチームワークを高めている
◆挨拶・礼儀
- 挨拶の励行や丁寧な言葉でのコミュニケーションの推進
- 最低でも、一人1回は挨拶・声掛けをする
- 挨拶に名前を付ける(例:「おはようございます、〇〇さん」)
- オンラインミーティングでは「名前」を呼び掛けて挨拶している
- 仲間意識の醸成、声掛け、丁寧な言葉遣い
◆配慮・気遣い・距離感
- 社員の様子を見て、居心地の悪さを感じていそうであったり、健康状態の悪化が見受けられる場合は、個別に話を聞くようにしている
- 業務のメールでも天気の話題を書き添えて、ちょっとした心遣いで気持ちを和らげる工夫をしている
- できるだけ多くの方と、自分からコミュニケーションをとるようにしている
- 多様な人材が多く時間が合いにくい中、休憩中の会話などコミュニケーションをよくとるようにしている
- 良い距離感でのコミュニケーションを心がける
- 社員全員が適度な距離感を保っている
コミュニケーション(ほめる•たたえる•感謝の気持ち)
◆感謝と承認の文化醸成
- 否定から入らず、感謝・承認を優先した空気づくり
- 良いことをした人を称える文化をつくる
- 感謝の言葉、ポジティブな言葉を口にするように心がけている
◆カードの贈り合い
- 従業員同士の挨拶徹底、ほめる・ほめられる文化定着のためのGood Job カードを導入
- サンキューカードを贈り合う
◆エピソード共有
- 「ありがとう箱」を設置して、職場で助けてもらったことや有難い!と思ったエピソードを投函